漆器・木鉢屋さんでこんなお話がありました。
脳にダメージを受け体の左半分が思うように動かない方から、『自身で器を手に持って食事をしたい』と、依頼があったそうです。そこで、枝がある部分の栃の木を、動かない左手で掴めるように彫り、グリップ付の漆器に仕上げたようです。これまで汁物を犬のように食べていたが、やっと人に戻れたと喜ばれたそうです。
彼はいつも話すことは『使うモノを作っているので、たとえ壊すことがあっても使って欲しい、漆器は修理が可能、僕が生きている限りはいつでも修理する』
素材は違っても、ものづくりに対する考えは一緒。
by pageonetantetsu
| 2015-06-13 12:33
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